B4の樋場です。大会4日目の活動をレポートします。本日から動的審査が始まりました。本日行われた競技は直進75mで加速力を測るアクセラレーション、八の字を周回して旋回性能を測るスキッドパッド、約800mのコースを走るオートクロスの3競技です。走行時間はオートクロスが朝8時~9時半と15時半~17時半にあり、アクセラレーションとスキッドパッドは10時半~12時と13時~14時半にあります。この走行時間の中で各種目2人ずつ出走することができ、走行順は一人目のドライバーが優先されるというルールがあります。
前日に出走プランを計画するのですが、前日の天気予報では雨が降るときと降らない時があるという予報があり、出走タイミングをどのように決めるかがとても難しい状況でした。また、前日の時点で車検通過台数がとても多く、出走タイミング次第では走行時間に間に合わないと走行ができないということがあり得る状況でした。そんな中、前日に立てた計画ではオートクロスにエースドライバーのB3の新原一人だけをオートクロスに出走させて、今年一番マシンに乗った開発ドライバーのB2の石田だけにアクセラとスキッドパットに出走させるというドライバープランを考え、天気に関してはドライバーが出走タイミングを判断するという計画にしました。

前日までの予報では朝までに雨が降り、路面が乾いていないのではないかとの予報でしたが、朝のドライバーコースウォークでは路面が乾いている、もし雨が降っても問題がないような路面状況だったため、新原は午前中の出走枠で出走するという選択をし、雨雲レーダーと待機列の状況から午前中の出走枠の中で何台目に入るかを暖機エリアで判断することにしました。早めに入るとコースが汚れていて、遅く入ると雨が降り出すという状況でしたが、雨が降り出す前に出走できるタイミングでダイナミックエリアに入ることができました。しかし、タイムは71.604で思ったタイムにはならず、ドライバーからは制御的に問題があるというフィードバックがあり。圧倒的エースドライバーである新原のアタックが失敗し、チーム全員が意気消沈した瞬間でした。後でこれはブレーキオーバートラベルという仕様が原因で、ブレーキとアクセルを同時に押したときに両方を離すまで駆動力がかからないという安全装置が働いていたことがログを見ると分かりました。ドライバーはとてもぎりぎりの運転をしていたことが想像でき、安心して攻められるマシンにできなかったことが悔やまれます。
その後午前中のアクセラレーション・スキッドパッドの出走枠に期待の新人ドライバーの石田を出走させました。前回のオートクロスで制御の問題があるというフィードバックがありため、出走前にプラクティスに入りデバッグ作業を行い待機列に並んだあとにもプログラムとログの確認をぎりぎりまで行い続けました。出走直前に制御に問題が無かったことの確認がとれ、アクセラレーションとスキッドパッドのための制御を入れて、出走しました。アクセラレーションでは4.135秒、スキッドパッドでは10.514というタイムを記録し、チームとしては狙ったタイムを残すことができました。特にアクセラレーションではクラス3位のタイムを残すことができました。
午後になり、続々と車検を合格し出走を開始するチームが増える中で、弊チームが午前中のミスの原因がわかり、さらなるタイム向上が狙えると考えたため、予定にはなかったですがアクセラレーションとスキッドパッドで好成績を出した石田を午後のオートクロスに出走させることにしました。ですが、午後は午前中よりも出走したいチームが増えるために出走できるタイミングかどうかを見極めることがとても難しいことが予想されました。午後のオートクロスはなんとアクセラレーションとスキッドパッドの出走時間から並び始め前から七台目に並びました。実際には一人目のドライバーの優先があるため、7台目に出走するわけではないですが、時間切れにより出走できないことを恐れて早めに並ぶ決断をしました。石田は初めてドライバーとしての経験が浅く、タイム向上が得られるのかどうかはわからない状況でしたが、チーム全員が彼にハンドルを託し、石田もそれにこたえるようなタイムを残してくれました。一本目が71.448秒、二本目が69.046というタイムでしたがパイロンタッチがありました。コンマ2秒というタイム更新でしたが、このコンマ2秒の間にたくさんのライバルチームがおり、翌日のエンデュランスの出走オーダー考えると彼はとても大きな仕事をやってのけたと思います。
以上が本日の活動の様子でした。私もあわただしく動いており、あまり写真が取れず申し訳ありません。
明日は明後日のエンデュランスに備えて充電を行います。明日からも応援よろしくお願いいたします。