お久しぶりです。電装制御班の小池です。
実は8/13に自分の番が回ってきたときに原稿を書いたのですが、それをカットして貼り付けようとしたためホームページのログイン情報をコピーしたときに、カットの内容は全て失われてしまいました・・・
これに限らず、チーム全体でもここ数日は進捗もトラブルも多く話題が豊富です。豊富なんですよ。。。
8/13の夕方に、UTFF17はほぼ全ての部品を取り付け一応走れる状態にまで完成させられました。
実は8/13, 14で東海大主催走行会に参加する予定で、連日夜通しメンバーで作業を進めてきましたが、いろいろと間に合わず朝の出発予定時間になっても悪戦苦闘は続きました。
実はCVTコントローラも戦犯のひとつです。
荷詰め開始予定時刻10分前ほどに、基盤のはんだ付けやケースの作成を終えコントローラをハーネスに組み込んだとき、まさに最後の一本という完成直前に、事件は起こりました。。。
最後にモータードライバの12Vラインを閉端子でかしめた際に外側のプラスチック皮膜を貫通してしまい、力んで圧着工具がフレームについた瞬間、12Vが圧着工具越しに0Vに触れショート。
ヒューズもむなしくCVTコントローラは召されました(泣)
Alll Killの確認を忘れて痛い目に遭いました。
他のパートも作業が夕方まで終わらず、この走行会は結局見送ることとなってしまいました。
これまで何度もシェイクダウン目標を先延ばしにしてきただけに本当に面目ないとともに、多方面に迷惑をおかけして大変申し訳ないです。。。
結局夕方まで作業を続け、とうとうほぼ全ての部品を組み付けおわり、一応走らせられる状態にまでこぎつけました。(CVTコントローラはまだでしたが…汗)
翌14日。僕は12, 13で1時間しか睡眠できていなかった(!!!)ので、昼寝したら起きたのがなんと15:00 !
日が暮れてから工房に着いて、村上さんたちといろいろ報告や相談、雑談して、また苦手なはんだ付けを少しやりました。
このときチームでは、ブレーキが効かないという結構重要な問題に直面していました。
一応の完成を果たしたときにエア抜きは一通り済ませていたものの、2,3度踏み込まないと制動力が出ない状態だった(らしい)ので、加藤君と前田さんがブレーキラインを取り外しマスターシリンダーを直接押し込み、エア抜きを徹底していました。
僕も後で手伝ってフロントもリアもだいたいエア抜きを十分やったつもりなのに、特に少し時間を置いたときのリアの効きが悪く、頭を悩ませていました。
加藤君が、キャリパーからフルードが漏れていることに気づきましたが、二人とも前日までの疲れが残っていたので2:00には寝ました。
15日。はんだ付けは終わっていたので、CVTだけ動かしてみようと試してみました。
・・・あれ?カプラを繋いで電源をコントローラに供給したのに、電源が入らない!?
何度か試してみましたがつかず、配線を見なおしたときに気づきました!
5VとGNDが逆じゃん!!!
普通の両端がオス-メスのカプラのついた線でなく、両端ともオスのカプラを使っていたため、ケーブルをクロスして入れないといけないのにそれに気づかず順方向に入れ、線を入れ替えてしまいました。
それも色を変えてわかるようにしてはいたものの、カプラに水が入るのを防ぐゴム栓の内径が大きく、導線との間の隙間から浸水するのを恐れて、導線の径を増すため黒の絶縁テープを巻いていて5VとGNDの区別がつかなかったため、カプラ同士を接合するときには赤と黒が入れ替わっていることには気づかず逆に入れてしまいました。
あわてて正しいカプラを用意しコントローラにつなげてみると、LEDランプは無事光りましたが、モーターは回りません!
LEDがついても死んでいるのか、スケッチをまだ書き込んでいなかったのか不明だったのですが、あいにくコントローラとPCをつなぐUSBケーブルが工房になく、確かめようがありませんでした。
死んでいる可能性もあるため、USBケーブルと新たな基盤づくりの素子や基盤集めのため秋葉原で買ってきました。
USBを繋いだらきちんと認識し、書き込みも正常・動作も正常で、生存が確認されました!
逆電圧防止がなされていて本当に助かりました。いやー、救われた!
それで、コントローラはまたタッパーのケースを作成するのみになりました。
一方その頃ブレーキでは、各種パーツを綺麗にして組み直していました。
エア抜きをまた加藤君と一緒にやって、フロントはまずまずの制動力がかかるようになりましたが、リアは相変わらずで、何度エア抜きをしても変わりません。
ちょうどそんなとき、上田さんや岡崎さんたちが新たな重大な問題を発見しました。
エンジンを回しているときに出力軸を見てみると、ぐらんぐらん揺れていたのです..!
色々と可能性を検討し、原因と見られる部品を深夜にもかかわらず製作し直す元気さを見せ、前田さん、岡崎さん、上田さんは機械をたくさん回して朝まで改善に取り組んでいました。
できることはすべて(?)行い、原因は結局外注したアップライト(?)だかスプライン(?)だかなんだかが悪かったようです。それの芯が全然出ておらず、ブレが生じているとのことみたいです。
じつはこの日、16日は関東工大でダイナパックをさせていただくことになっていました。
完全な負荷はかけられないだろうが、燃調と動力測定、CVTテストを目的とするということで向かいました。
OBにも3人来ていただいて、操作方法なども教えていただきました。
積み込む際に新たに発覚した(?)デフ周り(???)の問題の解決などに手こずり、最初のダイナモ試験は昼食後になりました。
北原君にドライバーになってもらい、せっかくなのでセミATもオードのCVTのテストも行いました。
が!!!
エンジンを止めた際、コントローラのLEDが弱い気がして開けてみたらなんと、モータードライバのFETのあたりが黒焦げになっているじゃないですか!!
なんと一回でコントローラは死滅しました。。。
上田さんはコントローラのあたりから煙が上がっているのを目撃していたらしく、曰く、エンジンが止まったときではなく、電源を供給し始めてからしばらくしたときに煙が上がり始めたらしいです。
チェーンの回転から、しばらくはCVTが動いたことは村上さんが確認していました。
粘ってみたもののCVTの復旧は無理で、また軸まわりもなかなか直らず、最後にもう一度装置を使い、注意点などを頭に入れて関東工大を後にしました。
今回みたいにモータードライバが真っ黒に焼けたことは今までにありませんでした。
想定される原因は放熱性と耐電流にあるのではと村上さんと協議しました。
とりあえずこれらに注意してモータードライバをアップグレードし、またケースにヒートシンクを取り付けることになりました。