東京大学フォーミュラファクトリー(The University of Tokyo Formula Factory、UTFF)は、『フォーミュラレーシングカー』 を学生が自身の手で造っているプロジェクトチームで、 東京大学内のものづくりサークルとして活動をしています。
チームの活動の範囲はマシンの「企画」「設計」「製作」から、「テスト走行」「解析」「ドライバー」「スポンサーとの渉外活動」まで幅広く、 全てを学生が自分達のみで行っています。
チームはこのようにして年に一台マシンを作り上げ、「学生フォーミュラ日本大会」という学生版のF1ともいえる大会に参戦し、優勝することを目標に活動をしています。
私達は、この大会への参加を通じた、企画・設計から渉外活動まで、机上の学問だけでは学ぶことができない体験を通じて、実践的で幅広い知識を身につけ、社会にそれを還元できる人材となる事を目指し、活動を続けています。
UTFFには現在学部1・2年生を中心に30名以上のチームメンバーがおり、文理を問わず多種多様なメンバーが在籍しております。
各自が自分の得意分野、興味のある分野にあわせて、自分の役割を選び活動しています。
組織は大きくシャシーパート(フレーム・サスペンション・カウル)とパワートレインパート(エンジン/モータ・電装・駆動制動)に分かれており、マネジメントグループが両者の統合・調整を務めています。
役割はそれぞれ決まっていますが、分野の枠を超えて協力し合い、1台のマシンを製作しています。
私達は、学生フォーミュラ日本大会に参加するに当たって、また、ものづくりに向かう姿勢として、常に以下の事を意識しながら、日々の活動に取り組んでいます。
『座学だけでは学べない、幅広く実践的な知識を身につける事』
『他の模倣ではなく、常に先駆者として技術的革新に挑戦していく事』
『この競技を通じて得た経験を、広く社会に還元し次世代を担う人材となるべく自ら努力をする事』
学生フォーミュラは「学生にものづくりの実践の場を与え、日本の産業の発展に寄与する」という理念のもとで立ち上げられた大会です。
私達はこの競技への参加を通じて、メンバー各々が、機械工学的な知識・技術の獲得を目指すだけでなく、マーケティング・コストの分析、また企業との関わり合いの中で、ものづくりに必要な幅広い見地と広く社会性を見につけていくこと、さらにコンセプトの立案から製作、評価といったプロジェクトの全てに、じっくりと向き合って行く責任感やマネジメントのスキル等を培って行く事を目指して参りたいと思います。
学生フォーミュラという素晴らしいプロジェクトの場を提供して下さっている自動車技術会様、大会運営を支えるスタッフの皆様、ご支援いただいているスポンサーの皆様、OB・OGの皆様、大学関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。