チームリーダー兼駆動制動班兼雑用班の修士の松元です。
最近の悩みは下級生の敬語離れをどう食い止めるか、です。
特に関西人の機械工学科3年TDの敬語離れが激しく、学年2つ上なのに「なんでやねん」を連呼されてしまいます。
言葉遣いだけならばよいですが、その内容には無茶ぶりが含まれていることもあります。
「来週までにゼロールベベルギアの設計を行い、さっさと解析しろや」
僕の「あの歯の設計は難易度高いし、そこまでして自前で解析をする必要はあるのだろうか」の反論も、
彼の「できるんやろ。やってください(無表情)」に封殺されてしまいました。
泣く泣く設計を開始しましたが、ゼロールはさすがに難しく、ベベルギアを解析することで参考値を出すことにしました。
当然、彼には内緒に、です。
ベベルギアの設計を行いました。
ここまでは簡単です。
なぜなら、CADソフトの中に、数値を入れるだけで設計してくれる機能が入っているからです。
しかし僕はこの先に行かなくてはならない・・・
ここから切り抜きを行うことで、より小さなベベルギアの設計を行おうと思いました。
ゼロから設計するよりも効率的だからです。
その結果が以下の図です。
ミスりました。
もっと盛大に切り抜くべきでした。
よく見ると頭が痛くなってしまいそうです。
余裕を持って切り抜きました。
次の図です。
かっけええええーーーーー
今にして思えば回転掃引で切り抜けば良かったのですが、突き出しのスケッチをいじることでやっていたので、こんな奇跡が起こりました。
そんなこんなで、僕はギアの設計を諦め、デフケースの設計に移りました。
デフケースです。
なんの変哲もない、デフケースです。
今年から新しく採用する機構なので、設計にも力が入ります。
外形はできたので、中身を切り抜きました。
厚みは5mmかな・・・3mmで十分かな、と思いつつ切り抜きました。
こうなりました。
あれ、様子が・・・
ん、何かが変だぞ・・・
どこをどう間違えたのか、もう僕は忘れてしまいました。
どうしてこんな切り抜きができるのか、わたし、気になります!
ただ言えるのは、これでは製作不可能ということです。
そして、余分な肉が多く重量がかさむということです・・・
そうこうしている間に、後ろから機械工学科3年TDの良本がやってきました。
彼は哀れな僕にこう言い放つのです。
「はよ仕事してください」