松元「それで…話って何?」
山田「デイリーレポートの相談です」
松元「え?」
山田「僕、前から松元先輩に秘密にしてきたことがあるんです」
山田「ずっと前から…僕…活動報告書のこと、日記に書きたかったんです」
松元「そ、そうなんだ」
松元「あはは…まさか山田がねえ…。あ、なーんだ、活動報告書の奴、隅に置けないなあ」
山田「松元先輩は、活動報告書とは馴染がありますね」
松元「あーまあ、その、腐れ縁って言うか何て言うか」
山田「本当にそれだけ?」
山田「僕、決めたんです。もう自分に嘘はつかないって」
山田「あなたはどうですか?松元先輩。あなた自身の本当の気持ちと向き合えますか?」
松元「な、何の話をしてるのさ」
山田「あなたは僕の大切な先輩です。だから、抜け駆けも横取りするようなこともしたくないんです」
山田「活動報告書のことを見つめていた時間は、僕より松元先輩の方が上です」
山田「だから、先輩には僕の先を越す権利があるべきです」
松元「山田…」
山田「僕、明日のデイリーレポートに活動報告書のことを書きます」
山田「丸一日だけお待ちします。松元先輩は後悔なさらないよう決めてください。活動報告書のことをデイリーレポートに書くべきかどうか」
松元「ぼ、僕は…」
翌日、チームリーダー山田は活動報告書のことを日記に書く。
僕は準備しておいたデイリーレポートの原稿をどうすることもできなかった。
「山田に活動報告書の日記を取られちゃうよ…。でも僕、何も出来ない。だって僕、もう4年なんだもん。ゾンビだもん。こんな学年で日記書かせてなんて言えない。順番譲ってなんて言えないよ…!」
ありがとございます。すいません。
もう大丈夫です。スッキリしました。
さあ、行きましょう。今夜も日記を書かないと。
(以下、1日かけて写真を用意し原稿を考え抜いた活動報告書の、本来なら誰よりも早くこの場で報告するはずだった記事です)
まずはこちらの写真をご覧ください。何かお気づきになった点はありますか?
早く扇風機片付けろよ?いいえ違います。
発電機はここに置く必要はないんじゃないか?いいえ違います。
奥の棚が整理されている?モニター替わった?もっと重大なポイントを見落としてはいないでしょうか?
こ、これは・・・
身内の僕ですら驚いたのですから、事情を知らないこのホームページの読者の皆さんならなおさらのことでしょう。
この期に及んで「古いラグナットが放置してある。掃除しろ」とか、「ステッピングモータが置いてある。何か新規の実験を行っているな?」とか言わないでくださいね。
そう、あれがあるじゃないですか!
活動報告書が置いてあるじゃないですか!
上記のような工房の状況から、「去年のがまだ置いてあるよ・・・」と思いそうになるのはごもっともです!ですがこれは今年のじゃないですあk!
ちょっと横にある箱をあさりましょうか。
さて
中には
活動報告書!
か、神々しい・・・
10月の段階に活動報告書が印刷まで終えてここに存在したことがあったでしょうか、いやない!
表紙は紛うことなきUTFF12、この間の大会出場マシンではないか!
例年ない異例のスピードで活動報告書を完成させた!やはり今年はすごい!
去年のと表紙比べ。
やはり活動報告書にも格の違いがあるのでしょうか、去年のものは若干気が引けている印象ですね。
裏側も比べましょう。
見えますか、去年の活動報告書から汗のようなマークがでているのが!こいつ焦ってますね!力の差を見せつけられちゃってますね!
さて、中身を見てみましょうか。
早さを重視するあまり、中身を手ぬいているかもしれないですからね!
おお・・・
やはり集合写真というものは活動報告書の質を端的に表すというか、もう素晴らしいですね!
The 活動報告書 って感じでもうやばいです!
さてさてコメント欄は・・・
おお・・・
おお・・・
僕のコメントが載っているじゃないか・・・
写真もいつ撮られたか覚えていないですけれど満面の笑みですね!素晴らしい!
1年間の活動が全て詰まった活動報告書、ぜひお読みください!
UTFFというチームの1年間が本当によくわかる内容になっています!早く製本できた上に質も十分です!
(以上、1日かけて写真を用意し原稿を考え抜いた活動報告書の、本来なら誰よりも早くこの場で報告するはずだった記事です)
そういえば、僕が日記を書くにあたって2年ビジネスパート、活動報告書作成担当の松井が「写真用意しましょうか?」と言ってきました。
もちろん僕の答えは
「邪魔しないで。1人で書ける」
書き方さえ分かっちゃえば簡単なもんだね。これなら負ける気がしないわ