表面粗さを記入しましょう.
【注意】表面粗さは部品図と細部品図に記入します.組立図には記入しなくて良いです.
部品図,細部品図,組立図って何ぞや?という方はこちらを確認してください.

表面粗さとは
文字通り表面の粗さの度合いを表します.
記号はのように,平方根みたいな記号の中にアルファベットと数字を書きます.
平方根みたいな記号の種類と意味は以下になります.

アルファベットは表面粗さの計算方法を表します.
よく見かけるのは”Ra”と”Rz”です.UTFFでは“Ra”を使っています.
数字は粗さの度合いを表します.数字が大きいほど表面が荒く,小さいほど滑らかになります.
好きな数字を入れられるわけではなく,決められた値から選びます.
1.6:綺麗
6.3:そこそこ綺麗
25:若干粗め
特にこだわりが無ければこの3種類の数値から選んでください.
部品全体の表面粗さを指定する
部品全体の表面粗さを記入します.部品全体の表面粗さは全員が行ってください.
部品全体の表面粗さは,正面図の上辺りに記入します.記号の後ろに(√)をつけるのが個別の表面指示記号と違うところです.
何を書けばよいか分からんという方はを記入すれば大体大丈夫です.
もっと精度が必要な部品の場合は適宜表記を変えてください.
Inventorで全体の表面粗さを記入する方法
“注釈”タブ→面の指示をクリック,図面の主投影図の上辺りの空いている空間をクリックした後,続行を押します.
出てきたウィンドウに下図のように入力し,OKを押してください.

特定の面に表面粗さを指定する
全体の表面粗さは指定しましたが,時にはパーツの内一部の面だけを綺麗にしたいという場合があると思います.例えばほかの部品と接触する面や,ベアリングハウジング,リーマボルトの穴の内面,歯車の歯面…等です.
そういう場合は全体の表面粗さに加え,面ごとに表面粗さを指定します.
Inventorで特定の面に表面粗さを指定する
“注釈”タブ→面の指示をクリック,粗さを指定したい面をクリックした後,斜めに矢印を引き出し適当な位置でクリック,その後右クリックし続行を押します.
出てきたウィンドウに下図のように入力し,OKを押してください.
とりわけきれいにしたい面には”Ra 1.6“,そこそこ綺麗にしたい面には”Ra 6.3“を入力すると良いと思います.
