step.1-1 基本的な寸法を記入する

それではお待ちかね,寸法を記入していきましょう.

Inventorでの寸法記入方法

“注釈”タブ→寸法をクリックした後,パーツの寸法を入れたい部分をクリックします.
寸法線を引き出してもう一度クリックするとウィンドウが開くのでOKを押せば,寸法線が作成されます.

寸法記入の規則

分かりやすいサイトを見つけたので,下のリンクから確認してください.

外部リンク↓

【機械製図道場・中級編】JIS B0001の規定による寸法表示の原則を学ぶ

【機械製図道場・中級編】知っておきたい寸法表示ルールと注意点

3行でまとめると,

線や他の寸法と被らないように,見やすく記入する
●関連する寸法は出来るだけ1か所にまとめる
●寸法ダブりはダメ,足りなくてもダメ,形が一意に定まるように記入する

といった所でしょうか.


“JIS機械製図第5版”を持っている方は,13-14ページに詳しいことが書いてあります.

なぜ寸法ダブりがダメなのか

これは図形科学Aとかで聞いているかもしれませんが一応説明します.

実際にものを作るときには,どうしても誤差が発生します.
例えばパイプを100mmに切断するとき,数学的にピッタリ100mmにすることは不可能で,どんなに頑張っても100.01mmや99.99mmになってしまうものです.

図面の寸法には,この誤差をどのくらい許容するか(公差)が決められています.
上の画像で長さ”21mm”という寸法線を入れていますが,これは正確には
「この部分の長さが21±0.2mm(20.8mm~21.2mm)に収まるよう作って下さい」という意味を持っています.
(ちなみにこれは”普通公差”と言い,公差の表が図面左下に載ってます,詳しく知りたい人は調べてください)

さて上記を踏まえて下のイラストを見て下さい.寸法のダブりによってパーツの幅に矛盾が生じてしまうのが分かると思います.

参考寸法

寸法ダブりはダメと言いましたが,とはいえダブってても書いといた方が分かりやすいこともあります.
そういう時には参考寸法を使います.

参考寸法は右図のように,値をカッコ書きで表示します.
参考寸法は,実際に製作するときには”書いて無いものとして”扱います.
(つまり,この部品の横幅は
20±0.2 + 30±0.2 + 50±0.3 =100±0.7mmで一意に定まります)

本来は必要のない寸法ですが,頭の中で計算せずとも長さが分かると便利ですよね?

Invetntorでの参考寸法の入れ方は,
寸法を入れた後に出てくるウィンドウの”<<>>”の両端に括弧を書いて,OKボタンを押すと作れます.

寸法記入のコツ(初めて図面を書くメンバーへ)

ここまでいろいろ理屈を説明しましたが,いざ自分で書いてみようとするとどのように寸法を入れるか自分で1から決めるのはかなり難しいのではないかと思います.
どの面を基準面とするのか?どのような位置関係が重要なのか?加工の時作業者が知りたい寸法はどこか?そもそもどのように加工するのか?案外考えることが多く,機械加工や組み立ての経験や知識が割と必要とされます.

幸いUTFFには昨年度(2021年度UTFF19)の図面が存在するので,ぜひとも昨年の図面を参考にしてください.自分の書いている図面とほぼ同じ形の部品があれば,それを丸パクリするぐらいの感じで良いと思います.

UTFF19の図面はサーバーの/UTFF_Skywave/351. UTFF19/cost/Cost Report 2021/41_UTokyo_FSAEJ_CRに保存されています.必ずしも正しい図面とは限らないですが,参考になると思います.