
競技紹介- 全日本学生フォーミュラ大会の競技種目はFormulaSAEに準拠しており、静的・動的審査あわせて以下の7種目からなっています。
それぞれの種目をクリックすると、競技の紹介にジャンプします。
1.プレゼンテーション審査 -Presentation Event
2.コスト・製造工程分析 -Cost and Manufacturing Analysis Event
3.設計審査 -Design Event
[動的審査]
4.アクセラレーション -Acceleration Event
5.スキッドパッド -Skid Pad Event
6.オートクロス -Autocross Event
7.エンデュランス&燃費 -Endurance and Fuel Economy Event
[静的審査]
求められるのは、確かな設計思想と、プレゼンテーション能力
- [競技ダイジェスト動画]
1.プレゼンテーション審査
Presentation Event
- [競技の概要]
プレゼンテーション審査ではチームのプレゼンターが、審査員を製造メーカーの経営陣と想定した上で、
自ら製作した車両が「アマチュアサンデーレーサー」市場に対していかに訴求力を持ち、市場を開拓していくことができるか、ということをアピールしていく審査となります。
プレゼンテーションの相手として想定されるのは、企業の技術部門だけでなく販売部門、会計部門の経営陣とされ、当然、マシンの技術的な優位性をアピールするのみならず、ビジネス面における販売戦略なども含めてプレゼンテーションする事が求められています。- [得点]
- この競技の得点は最も優れたプレゼンテーションをしたチームに満点の75点が与えられ、以下相対評価で得点がつけられます。
計算式は以下のようになっています。
プレゼンテーション得点=75*自チームの得点/1位チームの得点 - [プレゼンテーション審査、そのみどころ]
- 通常のものづくり系コンペティションとは異なり、こうした市場開拓や販売戦略に関する審査項目があるのも
企業と同じような活動を体験させるというFormulaSAEの特徴の1つであります。
プレゼンテーション審査では、プレゼンの内容そのもののほかに、
そして話し手の話術、パワーポイントの視覚的訴求力、質疑応答への受け答えなども得点の対象とされ、
単にマシンの性能だけでは評価がきまらないという点がプレゼンテーション審査の面白みといえるでしょう。
2.コスト審査
Cost and Manufacturing Analysis Event
- [競技の概要]
この競技はマシン製造にかかる費用を詳細に見積もった「コストレポート」の事前提出と、大会当日に行われるコスト・製造工程に関する質疑応答の2パートからなります。
販売を想定したフォーミュラレーシングカーに求められるものが「走行性能」だけではなく、「徹底したコスト意識」であるという事を学生に認識させることが競技の狙いとなっています。- [得点の内訳]
- 30 点:製造コスト
- マシンの製造コストそのものに与えられる点数。
一番安く製作したチームに上限の30点が与えられ、
レギュレーションで定められるコスト上限の25000$
(約300万円)に達すると0点。
得点の算出方法は以下のとおり。
製造コスト得点=30 x (25,000$ - 自チーム製造コスト)/(25,000$ - 最安チームの製造コスト) - 30 点:コストレポート
- 大会の3ヶ月前に提出するコストレポートに与えられる点数。
コストレポートでは人件費や組み立て費なども含めたマシンの製造費用を詳細に見積もることが求められ、
相対比較で最も精度の高かったレポートに対して上限の30点が与えられます。 - 20 点:目視審査
- 目視審査は当日に行われる審査のひとつで、コストレポートが
大会当日に持ち込まれた車両を忠実に反映しているかを検査されます。
また同時に、コスト削減のためにどのような工夫をしたかということや、
車両が日産4台で実際に製造可能なのかという事などを質疑応答にて審査されます。 - 20 点:製造工程
- 通称「部品クイズ」
自分達で製造する事ができず、購入せざるをえないいくつかのパーツについて、
(レギュレーションによって毎年8品目が指定される)
その製造工程を調べ、そのうち大会当日に選ばれる2品目について製造工程を発表を行います。 - 総計:100点
- [コスト審査、そのみどころ]
- 「車両の製造費用」と、「その走行性能」。
コストを無視して、最高の走行性能をもった車両を作り上げても意味はありません。
当然、コストを第一に考えてレーシングカーを設計する、というのも本末転倒です。
基本的には反比例の関係にあるこの両者を、どのラインで両立させていくか。
性能を維持しつつ、チームがどのようにコスト削減の努力をしているのか、という点がこの競技の見所となっています。
3.設計審査
Design Event
- [競技の概要]
設計審査は、事前に提出する設計資料である「デザインレポート」と大会当日の「目視審査・口頭試問」からなります。
この審査は「ものづくり・デザインコンペティション」を称する学生フォーミュラ大会において、静的審査の中で一番高い得点(150pt)を占める種目で、チームが開発したマシンがどのような技術を採用して、どのような工夫をしているのか、またその設計が市場の要求にマッチングしているのかということをデザインレポート及び大会当日の口頭試問によってアピールし、それらが評価されます。- [得点の内訳]
- 車体および構成部品の設計の適切さ、革新性、加工性、補修性、組立性などの小項目からなり
一番優れた設計をしたチームにで満点の150点が与えられます。 - [設計審査、そのみどころ]
- この審査では、チームがマシンを設計した根拠と、
どのようなプロセス(解析や実験、評価の手段)でそれらを実現してきたかという事が問われるものです。
動的競技で動レベルのパフォーマンスをみせるマシンでも、
設計審査においては、チームごとにまったく異なった設計のアプローチを選択しているということがしばしば見られるのも
設計審査の面白みであり、またものづくりというものの面白さともいえましょう。
設計審査の発表の見せ方もチームによって工夫の仕方が分かれるところであり、そのような点も中も注目のポイントです。
[動的審査]
加速、旋回、ハンドリング、耐久性…あらゆる車両性能が問われる
4.アクセラレーション
Acceleration Event
- [競技ダイジェスト動画]
- [競技の概要]
- この競技は、平坦な舗装直線路での車両の加速性能を評価するもので、停止状態から75mの区間を加速します。車両先端はスタートラインから0.3m下げられ、計測は車両がスタートラインを超えたときから開始されます。
2名のドライバーが2本ずつ、計4本走行することができます。 - [得点]
- この競技において最速タイムを出したチームは、満点の75点が与えられます。
得点の計算式は以下のようになっています。
アクセラレーションの得点=71.5*(5.8/自チームの※補正タイム)-1/(5.8/最速チームの補正タイム)+3.5
左側の項はパフォーマンスポイント、右側の項は完走ポイントとなっています。
パフォーマンスポイントは、最速チームは71.5点を得ることができ、以降のチームは最速チームとの相対評価によって点数が決められます。
5.8という数字は、この競技の最大許容タイムで、平均速度46.55km/hに対応しています。
このタイムを超えたチームは、パフォーマンスポイントはマイナスになりますが、この場合パフォーマンスポイントは0点ということになります。
完走ポイント3.5点は、タイムに関わらず、完走した全てのチームに与えられます。
(※補正タイム
コースを形作っている「コーン」を倒したチームには、ペナルティとしてコーン1個につき2秒がタイムに加算されます。補正タイムとは、このペナルティが課されたあとのタイムを意味します。) - [アクセラレーション、そのみどころ]
- エンジン出力とマシン重量、つまり、パワーウェイトレシオがアクセラレーションのタイムを左右します。
また、コースは直線で、かつ非常に短い時間の競技ゆえに、最も無駄のないドライビングが必要とされます。
UTFFの車両ではトランスミッションにCVTを採用することによって、ドライバはシフトチェンジから解放され、誰でも安定したタイムを出すことができます。
また、CVTに独自に開発した制御回路を組み込み、これにターボチャージャーを組み合わせることで、アクセルオンの瞬間から大きな出力を発生させ、常にエンジン効率の良い回転域を使用することを可能にすることで、アクセラレーションでの高得点を目指しています。
5.スキッドパッド
Skid Pad Event
- [競技ダイジェスト動画]
- [競技の概要]
- この競技は平坦な路面での定常円旋回のコーナリング能力を評価するものです。
コースは直径15.25mの2つの円による幅3mの8の字です。2名のドライバが右回りと左回りそれぞれ1本ずつ、計4周走り、右回りの最速タイム、左周りの最速タイムを平均したタイムをチームのタイムとします。 - [得点]
- この競技において最速タイムを出したチームは、満点の50点が与えられます。
得点の計算式は以下のようになっています。
スキッドパッドの得点=47.5*(6.184/自チームの※補正タイム)-1/(6.184/最速チームの補正タイム)+2.5
左側の項はパフォーマンスポイント、右側の項は完走ポイントとなっています。
パフォーマンスポイントは、最速チームは47.5点を得ることができ、以降のチームは最速チームとの相対評価によって点数が決められます。
6.184という数字はパフォーマンスポイントを得るための最小許容横加速度0.90Gに対応します。
6.184秒を超えたチームは、パフォーマンスポイントはマイナスになりますが、この場合パフォーマンスポイントは0点ということになります。
完走ポイント2.5点は、タイムに関わらず、完走した全てのチームに与えられます。
(※補正タイム
コースを形作っている「コーン」を倒したチームには、ペナルティとしてコーン1個につき0.25秒がタイムに加算されます。補正タイムとは、このペナルティが課されたあとのタイムを意味します。) - [スキッドパッド、そのみどころ
- 車両の旋回性能を問われるため、足回りのポテンシャルはもちろんのこと、ホイールベースやドライビングテクニックも結果に影響してきます。
アクセラレーションとスキッドパッドの上位校が必ずしも一致しないところに、動的競技のおもしろさがあり、各校が何に重きを置いて車両開発しているかを知ることができます。
UTFFはCVTによってオートマチック車を実現しているため、ドライバはシフトチェンジに気をとられることなく、ハンドリングに集中することができます。コーンを倒すことによるペナルティをできる限り減らし、それに加えて4WSの開発によって旋回性能そのものを高めることでスキッドパッドでの上位を目指しています。
6.オートクロス
Autocross Event
- [競技ダイジェスト動画]
- [競技の概要]
- この競技は、他車の邪魔のないタイトなコースで、車両の操縦性とハンドリングの質を評価するものです。
コースの長さは約0.805mで、直線、定常ターン、ヘアピンターンやスラロームなど、盛りだくさんのコースレイアウトになっています。
2名のドライバが2周ずつ、計4周走行し、その中での最速タイムがチームのタイムとなります。 - [得点]
- この競技において最速タイムを出したチームは、満点の150点が与えられます。
得点の計算式は以下のようになっています。
オートクロスの得点=142.5*(Tmax/自チームの※補正タイム)-1/(Tmax/最速チームの補正タイム)+2.5
左側の項はパフォーマンスポイント、右側の項は完走ポイントとなっています。
パフォーマンスポイントは、最速チームは142.5点を得ることができ、以降のチームは最速チームとの相対評価によって点数が決められます。
Tmaxとは、最速チームの補正タイムを125%したタイムで、このタイムが事実上の制限時間ということができます。つまり、Tmaxを超えてしまったチームは、パフォーマンスポイントはマイナスになり、他の動的競技と同様に無条件でパフォーマンスポイントは0点ということになります。
完走ポイント7.5点は、タイムに関わらず、完走した全てのチームに与えられます。
(※補正タイム
コースを形作っている「コーン」を倒したチームには、ペナルティとしてコーン1個につき2秒がタイムに加算されます。
また、コースアウトした場合はコースアウトした場所より前で復帰しないと20秒、スラロームを失敗すると20秒、それぞれペナルティとしてタイムに加算されます。
補正タイムとは、このペナルティが課されたあとのタイムを意味します。) - [オートクロス、そのみどころ]
- オートクロスは、アクセラレーションやスキッドパッドとは異なり、普通想像するような「コース」を走行する競技なので、加速、ブレーキ、コーナリングなどの様々な性能のバランスの高さが問われることになります。
また、タイトなコースゆえに、ドライバの力量によってもタイムに大きく差がついてきます。高い能力を持つドライバの走行は、毎年多くの注目を集めています。
オートクロスは、配点が大きいことに加えて、エンデュランスの走行順を決定するという、エンデュランスの予選に相当する役割を担っているため、各チームのこの競技に賭ける思いもひとしおです。
7.エンデュランス&燃費
Endurance and Fuel Economy Event
- [競技ダイジェスト動画]
- [競技の概要]
- エンデュランスは、車両の全体性能を評価し、また、車両の信頼性をテストするために行われます。
車両の燃費はエンデュランスと一緒に測定されます。レースという条件のもとでの燃費はあらゆる形態のレースで重要視させるものなので、車両がいかに競走用に開発されたかを示すものとなります。
この競技のコースは、オートクロスのコースと同様に直線、定常ターン、ヘアピンターンやスラロームなどの様々な要素を含んでいます。このコースを2名のドライバが半分ずつ周回し、合計22kmを走行します。このトータルのタイムがチームのタイムとなります。 - [得点の内訳]
- 350点 :エンデュランス
- この競技において最速タイムを出したチームは、満点の350点が与えられます。
得点の計算式は以下のようになっています。
エンデュランスの得点=300*(Tmax/自チームの※補正タイム)-1/(Tmax/最速チームの補正タイム)+2.5
左側の項はパフォーマンスポイント、右側の項は完走ポイントとなっています。
パフォーマンスポイントは、最速チームは300点を得ることができ、以降のチームは最速チームとの相対評価によって点数が決められます。
Tmaxとは、最速チームの補正タイムを133%したタイムで、このタイムが事実上の制限時間ということができます。
つまり、Tmaxを超えてしまったチームは、パフォーマンスポイントはマイナスになり、他の動的競技と同様に無条件でパフォーマンスポイントは0点ということになります。
完走ポイント50点は、タイムに関わらず、完走した全てのチームに与えられます。
(※補正タイム
コースを形作っている「コーン」を倒したチームには、ペナルティとしてコーン1個につき2秒がタイムに加算されます。
また、コースアウトした場合はコースアウトした場所より前で復帰しないと20秒、スラロームを失敗すると20秒、それぞれペナルティとしてタイムに加算されます。
その他にも、フラッグに従わなかったり危険な運転をしたりした場合には、失格も含む厳しいペナルティが課せられます。
補正タイムとは、このペナルティが課されたあとのタイムを意味します。) - 50点 :燃費
- 燃費の得点は、エンデュランス競技を通して得られたリッター/kmの平均燃費をベースにしています。
得点の計算式は以下のようになっています。
燃費の得点=50*(Vmax/自チームの使用燃料)-1/(Vmax/1番燃費のよいチームの使用燃料)
1番燃費のよいチームは満点の50点を得ることができ、以降のチームはそのチームとの相対評価によって点数が決められます。
Vmaxは原則5.72リットルで、コース設定によっては26リットル/100kmとなるように調整されます。
Vmaxを超えてしまったチームは、燃費の得点がマイナスになり、無条件で0点ということになるだけでなく、エンデュランスのタイムに4分が加算されるペナルティを課せられます。 - [エンデュランス&燃費、そのみどころ]
- エンデュランスはオートクロスと同様に、マシンの総合性能とドライバのテクニックが問われます。それに加えて、エンデュランスでは22kmという長い距離を走行するので、車両の信頼性、耐久性が結果に大きく影響してきます。
また、オートクロスでは単独走行だったのに対し、エンデュランスは他車と同時に走るため、ドライバ同士の駆け引きも重要となってきます。
(ただし追い抜きはマーシャルの指示によって、前を走行する車両がパッシングゾーンに入ったときのみ行うことができます。)
燃費の審査が行われる目的としては、この学生の作るフォーミュラカーが競走用かつ販売用を目指していることに関係しています。燃費と排気量のバランスをいかに工夫するか、ここに各チームのマシン設計のコンセプトが現れています。
このイベントは大会の最後に行われ、大きい配点が与えられています。完走できなければ間違いなく上位を狙うことはできません。しかし、完走が簡単でないことも事実です。
それゆえこの競技は、各チームの1年間の車両開発の集大成として、盛り上がりも最高潮に達します。
完走したチームは歓喜に沸き、涙するメンバーも少なくありません。
UTFFでは、車両の信頼性を高めるためにマシンのシェイクダウンの時期を早める努力をしています。それによってその後のテスト走行の回数を増やし、トラブルを早めに出しきり、シューティングすることが可能になります。
これからのUTFFは、エンデュランスの完走は大前提として、この競技での優勝を目指していきます。高配点のエンデュランスを制することで、全日本学生フォーミュラ大会の制覇を果たしたいです。


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